旧安田庭園

東京都墨田区横網1−12−1
利用時間:午前9時から午後4時30分まで

休園日 :12月29日から1月1日まで

交通のご案内

 JR総武線両国駅下車徒歩7分

旧安田庭園  沿革

 この地は元禄四年、当時下野国足利二万石の領主であった本庄因幡守宗資が幕府から
拝領して下屋敷を構え、以後、代々本庄家に引き継がれてきたものである。庭園は宗資
の築造といわれ、隅田川の水を導いた潮入り回遊式庭園で、規模は小さいが江戸名園の
一つに数えられていた。
 明治維新後に一時、旧備前国岡山藩主池田章政の邸地となり、更に明治二十四年、
安田善次郎の所有となった。
 善次郎の没後、その遺志によって大正十一年東京市に寄付され、一般に開放されるこ
ととなったが、翌年九月の大震災によりほとんど旧態を失った。市は、幸いにして残っ
た地割り石組みを基にして復元に努め、昭和二年七月、市民の庭園として開園した。
 昭和四十二年四月東京都から墨田区に移管になったが、戦後の隅田川の汚濁による池
はよごれ、公害等の影響によって樹木が枯れるなど、名園としての面影が失われつつあ
った。墨田区において潮入りの池の再現、樹木の植栽、修景施設の手入れなど、その全
面的改修工事を行い、昭和四十六年五月、名園といわれた往時の姿を復元したものであ
る。

水門跡

 本園は潮入回遊式庭園で、隅田川の水を
この水門から池に導き、隅田川の差を利用
し池の水を上下に変化させ、その水位の差
により池・石組などの景色に変化をあたえ、
また島の浮き沈みなど、その眺めの変化を
観賞するもので、世界にもあまり例をみな
い造園手法といえます。
 このような潮入の池をもった庭園は、他
に旧浜離宮恩賜庭園、清澄庭園があります
が、いまでは海水のよごれにより、いずれ
も水門をとじてしまったため、潮入は見ら
れません。
 墨田区において当園に潮入の再現を図る
ため本園北側に約750平方メートルの貯
水槽(貯水量800トン)を地下につくり、
これを利用し、池の水の浄化と、人工的に
千潮を行い、潮入を再現することにより、
この最後の潮入式庭園を保存することにし
ました。

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