東京散歩・東京散策

都立の庭園のご案内

殿ヶ谷戸庭園(とのがやとていえん)

武蔵野の山野草と湧水の庭園

東京都国分寺市南町二丁目16番地

所在地 国分寺市南町2-16
交 通 ・JR中央線・西武国分寺線・多摩湖線
     国分寺駅下車南口から徒歩2分
    ・駐車場なし
休園日  12月29日〜翌年1月1日
入園料  150円・65歳以上 70円
 (小学生以下と都内在住の中学生は無料)
問合せ先 殿ヶ谷庭園管理所 042-324-7991
中 門
入 口
由来

 大正四年、満鉄副総裁江口定修氏が、この土地に魅せられて別荘を設けました。豪華な洋館の内部から
見渡せる広々とした庭の意匠は、武蔵野の自然景観を愛した江口氏の意向を受けた赤坂の庭師「仙石」が
腕をふるいました。
 昭和四に、三菱財閥の岩崎彦弥太氏が取得し、別邸として再整備しました。津田鑿の設計による素朴さ
を意識的に表現した和洋折衷の本館、豪放さを秘めた数寄屋造りの亭(あずまや)などを配置して、武蔵
野の自然植生を取り込んだ回遊式林泉庭園が完成しました。
 昭和三十七年、この庭園を都市公園とする都市計画決定がなされましたが私有地であったために、昭和
四十一年秋から四十七年にかけて、この庭園を商店街にしようとする計画が浮上しました。
俄然、庭園として自然環境をすべきだという意見が、市民運動となって湧き起こりました。その結果、昭和
四十九年に市民の声に応えて東京都が買収し、昭和五十四年四月から都立有料庭園として一般に公開しました。

見どころ

 当庭園は、国分寺崖線(通称ハケ)と呼ばれる崖地を巧みに利用した回遊式林泉庭園です。本館前の広々
とした芝生の開放感と、池を眼下に見下ろす亭からの眺望の緊張感が見事な調和を見せて居ます。手入れの
行き届いた植栽と、赤松やコナラなどの多様な自然植生が渾然一体となっており、訪れる野鳥の声が絶えま
せん。春には身体中を緑に染める新緑、秋には葉麗な紅葉に飾られ、景観を日々多彩に変化させています。
 ハケからは、旧石器時代や縄文時代の人々が飲料水として利用していた清冽な清水が湧きだして池を満た
しており、春にはカルガモが雛たちを育てる光景が見られます。
 残り少なくなった武蔵野の野草に、四季折々に出会えるのもこの庭園の楽しみの一つです。

大芝生
萩のトンネル
藤 棚
竹 林
竹 林
湧水源

 この湧水源は、国分寺崖線(通称ハケ)が生み出す
大地の生命の水です。
縄文人も此処で喉の渇きを癒していました。
 湧水量は平均して1分間に約37リットル。
 水温は年間を通して15度から18度。

これからもこの湧水源をいたわり守りたいと思います。
ご協力願います。

次郎弁天の池

 この池は、国分寺崖線から出る清水(通称ハケの
水)を集めて出来た水溜まりを別荘造成時に形のよ
い池として造られました。
 また、この池の水源である湧水は、古くから「次郎
弁天の清水」として信仰された名水であり、野川に
注いでいます。ただ残念な事に、今もって、この池の
名前の由来、弁天様の奉られてあった場所等不明です。

鹿おどし

 この「鹿おどし」の始まりは、京都名勝一乗寺の詩仙堂に由来します。
 詩仙堂は江戸時代の詩人石川丈山が寛永18年(1641)に隠栖し
て営んだ庵です。
 丈山はこの庵の庭続きの渓水に竹でつくったこの仕掛けを設け「僧都」(そうず)と名付けました。晴耕雨読を楽しむ為に、谷間の僅かな平
坦地を耕して作った畑の作物を裏山の鹿から守るための考案でした。
 竹にそそぐ澄んだ水音、こぼれ落ちる清水の潔さ。石を拍つ竹の清冽
な響き。
 これらの侘びた風情が「市中の山居」を愉しむ風流人に好まれて日本
庭園の景物として伝えられてきました。

紅葉亭
紅葉亭
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